オイルの確認・交換

フォアラインポンプのオイルの確認やオイルの交換、オイルミストフィルターの交換方法について説明します。

オイルの確認やオイル交換が必要な時期になると、オイルの確認や交換を知らせるポップアップメッセージが表示されます。また、ステータスバーにもメッセージが表示されます。メッセージが表示された場合は、速やかに、オイルの確認や交換を行ってください。

DS402 の場合

フォアラインポンプの型式が「DS402」の場合のオイルの確認・交換方法について説明します。

オイルレベルの確認

フォアラインポンプのオイルレベルおよび汚れ具合を 1ヶ月に 1 回程度確認してください。オイルレベルは、ポンプの側面にあるオイルレベルの矢印の範囲内であることが必要です。

少ない場合はオイルを補充し、多い場合は適切な量になるまで抜き取ります。

オイルの汚れ具合の確認

ポンプ内のオイルの色と汚れ具合を確認してください。汚れている場合は、オイル交換を行います。オイルの汚れ具合は、下図の汚れ具合の色を参考に判断してください。

オイルの色

説明

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OKです。

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交換時期です。

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すぐに交換してください。

 

Anderol オイルの場合、たとえオイルが良好な状態でも、数週間の使用で変色しますので、その色で交換時期を判断できません。オイルの色に関係なく、指定のオイルを6ヵ月ごとに交換してください。

 

オイルミストフィルターの交換

オイルミストフィルターは、空気中にオイルを出さないように捕捉するものです。オイルミストフィルターは 1 年に 1 度交換します。

フィルターアセンブリーの側面にあるオイルレベルより、オイルの量が超えていないことを確認してください。

超えているときは、オイルミストフィルターを交換します。

オイルミストフィルターの交換は次のように行います。

 

オイル交換とオイルミストフィルターの交換を同時に実施する場合、オイル交換を先に実施してください。

 

  1. 装置を停止モードにし、装置背面のフォアラインポンプ用のブレーカースイッチをOFFにします。
  2. クランプを取り外して排気ホースを外します。
  3. 六角レンチで、フィルターケースのカバー固定スクリューを外して、カバーを外します。
  4. ケースよりスプリングを取り外し、オイルミストフィルターを外します。
  5. ペーパータオルを使用して、ケース内およびカバーをきれいに拭きます。
  6. 新しいオイルミストフィルターにOリングが取り付けてあることを確認し、ケース内に取り付けます。
  7.  

    アジレント指定のOil Mist Filter(部品番号:9499342)をお使いください。

     

  8. スプリングをケース内に取り付けます。
  9. カバーにOリングが取り付けられてあることを確認し、カバーをケースに取り付けます。

    固定スクリューを締め付けます。スクリューを締め付ける際は、均等に数回分けて締め付けてください。

  10. 装置背面のフォアラインポンプ用のブレーカースイッチをONにしてフォアラインポンプを再始動させます。

E2M18(E2M18F)の場合

ファアラインポンプの型式が「E2M18」の場合のオイルの確認・交換方法について説明します。

 

オイル交換(E2M18/E2M18F)のビデオを見るには、ここをクリックしてください。

 

オイルレベルの確認

フォアラインポンプのオイルレベルおよび汚れ具合を1ヶ月に 1 回程度確認してください。オイルレベルは、ポンプの側面にあるレベルゲージの目盛りの範囲内であることが必要です。

少ない場合はオイルを補充し、多い場合は適切な量になるまで抜き取ります。

オイルの汚れ具合の確認

オイルの確認タグを参照して、オイルの汚れ具合を確認します。汚れている場合は、オイル交換を行います。

 

E2M18F ポンプ(または、フォンブリンポンプ)では、オイル(フォンブリンオイル)が古くなった場合または汚れた場合でも、オイルの色は変わりません。フォンブリンオイルは、色に関係なく 6 か月ごとに交換してください。

 

オイルの交換

点検の結果、オイルが汚れている場合はオイル交換を行います。オイルは、通常 3ヶ月に 1 回程度交換しますが、分析サンプルや分析頻度などによって交換時期が早まることがあります。

オイルの交換は、以下の手順に従って操作してください。また、オイル交換のビデオも併せてご覧ください。

  1. 装置を停止モードにし、装置背面のフォアラインポンプ用のブレーカースイッチをOFFにします。
  2. 排出されたオイルを入れるための容器を排出口の下に置きます。
  3. 注油口のキャップを開け、排出口のキャップを取り外します。
  4.  

    オイルが熱くなっていることがあります、やけどを防ぐため、オイルが皮膚に触れないよう注意してください。

     

  5. オイルが完全に排出されたら、排出口のキャップを取り付けます。
  6. ロートを使用し、新しいオイルを約 1 リットル注油します。

    オイルがレベルゲージの目盛りの範囲内に入っていることを確認してください。

  7.  

    • フォアラインポンプのオイルは、アジレント指定のForeline Pump Fluid 1L(部品番号:6040-0834)をお使いください。

    • 排出したオイルは、法律および規則に従い廃棄してください。

     

  8. 注油口のキャップを閉めます。
  9. 装置背面のフォアラインポンプ用のブレーカースイッチの電源をONにし、フォアラインポンプを再始動させます。

 

オイル交換を行った場合、EMFペインにある [フォアラインオイルポンプオイルの交換] の現在値をリセットして「0」にしてください。

オイルミストフィルターと脱臭エレメントの交換

オイルミストフィルターは、空気中にオイルを出さないように捕捉するもので、脱臭エレメントはオイルの臭いを抑えるものです。オイルミストフィルターは 1 年に 1 度交換します。脱臭エレメントは 1 年に 1 度、またはエレメントからオイルの臭いが出てきたときに交換します。

通常バラスト弁は、3 回転半開けておきます。

フィルターアセンブリーの側面にあるオイルレベルラインよりオイルの量が超えていないことを確認してください。超えているときは、オイルミストフィルターを交換します。

オイルミストフィルターおよび脱臭エレメントの交換は次のように行います。

  1. 装置を停止モードにし、装置背面のフォアラインポンプ用のブレーカースイッチをOFFにします。
  2. 六角レンチでオイルミストフィルターケースの固定スクリューを外して、上カバーを外します。
  3. 脱臭エレメントとオイルミストフィルターを外します。
  4. ペーパータオルを使用して、ケース内をきれいに拭きます。下ケースにあるDシールは、拭き取って元の位置の戻してください。
  5. 新しいオイルミストフィルターにOリングが取り付けてあることを確認し、ケース内に取り付けます。
  6.  

    アジレント指定のOil Mist Filter Kit(部品番号:3162-1056)、またはOil Mist Filter Element(部品番号:1535-4970)をお使いください。

     

  7. 脱臭エレメントを取り付けます。

    上カバーを元に戻し、固定スクリューを締め付けます。

  8.  

    アジレント指定のOdor Element for Oil Mist Filter (5/pk)(部品番号:5063-9153)をお使いください。

     

  9. 装置背面のフォアラインポンプ用のブレーカースイッチをONにしてフォアラインポンプを再始動させます。

MS40+の場合

フォアラインポンプの型式が「MS40+」の場合のオイルの確認・交換方法について説明します。

オイルレベルの確認

 

ポンプ停止時の内部翼の停止位置により、オイルレベルは異なった量を指します。そのため、ポンプ動作中にオイルレベルを点検してください。

 

フォアラインポンプのオイルレベルおよび汚れ具合を 1ヶ月に 1 回程度確認してください。ポンプ動作中にオイルレベルがレベルゲージのMIN 以上MAX以下であることが必要です。

少ない場合はオイルを補充し、多い場合は適切な量になるまで抜き取ります。

オイルの汚れ具合の確認

ポンプ内のオイルの色と汚れ具合を確認してください。汚れている場合は、オイル交換を行います。オイルの汚れ具合は、下図の汚れ具合の色を参考に判断してください。

オイルの色

説明

Reference00599.png 

OKです。

Reference00600.png 

交換時期です。

Reference00601.png 

すぐに交換してください。

 

Anderol オイルの場合、たとえオイルが良好な状態でも、数週間の使用で変色しますので、その色で交換時期を判断できません。オイルの色に関係なく、指定のオイルを6ヵ月ごとに交換してください。

 

オイルの交換

「ハードウェアメンテナンスマニュアル(7800/7850/7900)」を参照してください。

「ハードウェアメンテナンスマニュアル(8900)」を参照してください。