計算式

検量線

重み付け

検量線に使用されるデータファイルに標準偏差の値がある時、重み付けを行うことができます。検量線テーブルで重み付けとして 1/SD^2 を選択した場合、各点の重み付けは、次のように計算されます。

icpmsOpe-16-03-09.png 

ここで

Si : 各点の標準偏差

n : 点の数

重み付けとして 1/x、1/y、1/x^2 を用いる場合、上の式のSi-2 の項が1/x、1/y、1/x^2 に置き換わって、重みが計算されます。

重み付けとして 1/x、1/x^2 を用いる場合、x の値が 0 となるようなレベルが存在する重み付けは利用できません。

重み付けとして 1/y を用いる場合、y の値が 0 となるようなレベルが存在する重み付けは利用できません。

直線回帰のみ、重み付けが可能です。

内標準

内標準が選択された場合、検量線の各点のカウントは、同じレベルにある内標準の単位濃度あたりのカウントで割られ、y を算出します。

y=ys/(yi/xi)(xi=0 の時、y= class="citation">xi)(ys

ここで

xi :内標準元素濃度

yi : 内標準元素のカウント

ys : サンプルデータのカウント

この値 y は、「検量線の係数」において、y の測定値として使用されます。

相関係数

検量線の相関係数は次の式を用いて計算されます。

icpmsOpe-16-05-12.png 

ここで

x_bar.png: xi の平均値

y_bar.png: yi の平均値

xi: x の測定値

yi: y の測定値

この値は直線回帰のみ使用可能です。

検量線の係数

この係数 a, b, c は次のように計算されます。

ここでは、

n: ポイント数

xi: x の測定値

yi: y の測定値

wi: 各点の重み付け(重み付けなしの場合は、wi=1.0)

  1. y = ax
  2. icpmsOpe-16-06-21.png 

  3. y = ax + b
  4. a_equation_for_y=ax+b_S-T.png 

    b_equation_for_y=ax+b_S-T.png 

  5. y = ax2 + bx
  6. icpmsOpe-16-06-24.png 

    icpmsOpe-16-06-25.png 

  7. y = ax2 + bx + c
  8. icpmsOpe-16-06-26.png 

    icpmsOpe-16-06-27.png 

    icpmsOpe-16-06-28.png 

    ここで

    icpmsOpe-16-06-29.png 

    icpmsOpe-16-06-30.png 

    icpmsOpe-16-06-31.png 

    icpmsOpe-16-06-32.png 

    icpmsOpe-16-06-33.png 

  9. log (y) = a (log x) + b
  10. icpmsOpe-16-06-34.png 

    icpmsOpe-16-06-35.png 

  11. y = ax + b + bkg(標準添加法)
  12. icpmsOpe-16-06-36.png 

    icpmsOpe-16-06-37.png 

    ここで

    ybkg: バックグラウンドのカウント

  13. y = ax +[blank]

    icpmsOpe-16-06-39.png 

    ここで

    Blk:ブランクのカウント

%相対誤差

%相対誤差(%RE)は、以下の式で計算します。

eq_pRE.PNG 

ここで eq_xi.png は、検量標準液の真の値で、eq_xi_dash.png  は測定した検量標準液の濃度です。

もし eq_xi00588.png が 0(例:ブランク)ならば、この値は計算されません。この場合は、値は空白になります。

%相対誤差(%RE)は、データ解析ソフトウェアの検量線テーブルに表示されます。

%相対標準誤差(%RSE)

%相対標準誤差(%RSE)は、検量線のフィットの指標を表します。値は次のように計算されます。

eq_pRSE.png 

ここで、eq_xi00589.png は検量線レベル eq_i.png の真の値、eq_xi_dash00590.png は検量線レベル eq_i00591.png の測定濃度、eq_p.png は検量線式の項の数(平均レスポンス係数=1、1 次式=2、2 次式=3)、eq_n.png は使用可能な検量線のポイント数です。

eq_xi00592.png が 0(空白)の場合、レベルは使用されません。これは、上記の式からレベルがスキップされることを意味します。たとえば、検量線に 4 つのレベルがあり、ブランクに1つのレベルが使用される場合(予想される濃度は 0)、他の 3 つのレベルが計算に使用されます。

%相対標準誤差(%RSE)は、データ解析ソフトウェアの検量線テーブルとバッチテーブルに表示されます。