検量線に使用されるデータファイルに標準偏差の値がある時、重み付けを行うことができます。検量線テーブルで重み付けとして 1/SD^2 を選択した場合、各点の重み付けは、次のように計算されます。
ここで
Si : 各点の標準偏差
n : 点の数
重み付けとして 1/x、1/y、1/x^2 を用いる場合、上の式のSi-2 の項が1/x、1/y、1/x^2 に置き換わって、重みが計算されます。
重み付けとして 1/x、1/x^2 を用いる場合、x の値が 0 となるようなレベルが存在する重み付けは利用できません。
重み付けとして 1/y を用いる場合、y の値が 0 となるようなレベルが存在する重み付けは利用できません。
直線回帰のみ、重み付けが可能です。
内標準が選択された場合、検量線の各点のカウントは、同じレベルにある内標準の単位濃度あたりのカウントで割られ、y を算出します。
y=ys/(yi/xi)(xi=0 の時、y= class="citation">xi)(ys)
ここで
xi :内標準元素濃度
yi : 内標準元素のカウント
ys : サンプルデータのカウント
この値 y は、「検量線の係数」において、y の測定値として使用されます。
検量線の相関係数は次の式を用いて計算されます。
ここで
: xi の平均値
:
yi の平均値
xi: x の測定値
yi: y の測定値
この値は直線回帰のみ使用可能です。
この係数 a, b, c は次のように計算されます。
ここでは、
n: ポイント数
xi: x の測定値
yi: y の測定値
wi: 各点の重み付け(重み付けなしの場合は、wi=1.0)
ここで
ここで
ybkg: バックグラウンドのカウント
ここで
Blk:ブランクのカウント
%相対誤差(%RE)は、以下の式で計算します。
ここで は、検量標準液の真の値で、
は測定した検量標準液の濃度です。
もし が 0(例:ブランク)ならば、この値は計算されません。この場合は、値は空白になります。
%相対誤差(%RE)は、データ解析ソフトウェアの検量線テーブルに表示されます。
%相対標準誤差(%RSE)は、検量線のフィットの指標を表します。値は次のように計算されます。
ここで、 は検量線レベル
の真の値、
は検量線レベル
の測定濃度、
は検量線式の項の数(平均レスポンス係数=1、1 次式=2、2 次式=3)、
は使用可能な検量線のポイント数です。
が 0(空白)の場合、レベルは使用されません。これは、上記の式からレベルがスキップされることを意味します。たとえば、検量線に
4 つのレベルがあり、ブランクに1つのレベルが使用される場合(予想される濃度は 0)、他の 3 つのレベルが計算に使用されます。
%相対標準誤差(%RSE)は、データ解析ソフトウェアの検量線テーブルとバッチテーブルに表示されます。