同位体比分析での計算方法について説明します。
分子のマスバイアス補正係数=(分子の質量数の存在比/(標準データの分子の質量数の全ポイントCPSの合計))
分母のマスバイアス補正係数=(分母の質量数の存在比)/(標準データの分母の質量数の全ポイントCPSの合計))
まず、繰り返しデータごとに同位体比を計算します。
①分子のマスバイアス補正を実行
補正した分子のデータ=
(サンプルの分子の質量数の全ポイントCPSの合計)×(分子の質量数のマスバイアス補正係数)
②分母のマスバイアス補正を実行
補正した分母のデータ=
(サンプルの分母の質量数の全ポイントCPSの合計)×(分母の質量数のマスバイアス補正係数)
分母の質量数に「トータル」を選択した場合は、すべての同位体について上記の補正を実行し、それらの結果の合計を計算します。たとえば、3 つの同位体が存在する場合は、次のように計算します。
補正した「トータル」データ=
(サンプルにおける同位体 1 の全ポイントCPSの合計)×(同位体 1 のマスバイアスの補正係数)
(サンプルにおける同位体 2 の全ポイントCPSの合計)×(同位体 2 のマスバイアスの補正係数)
(サンプルにおける同位体 3 の全ポイントCPSの合計)×(同位体 3 のマスバイアスの補正係数)
③同位体比を計算
同位体比=(①の結果)/(②の結果)
"1."で計算したすべての繰り返しデータの同位体比から、平均とSDを計算します。