デッドタイムキャリブレーションペイン

デッドタイムキャリブレーションペインで利用できるコマンドの機能について説明します。

DeadTimeCalibrationPane.png 

ツールバー

タスク設定ツールバー

DeadTimeCalibrationPaneTool.png 

MoveBar.png ドラッグすると、ツールバーを移動できます。

RunDeadTimeCalibrationIcon.png  信号が安定してから、デッドタイムキャリブレーションを開始します。デッドタイムキャリブレーションを開始するには、つぎの条件を満たしている必要があります。

DeadElementIcon.png 測定する元素をリストから選択します。

LowerConcStdIcon.png 低濃度標準溶液のバイアル位置を設定します。

UpperConcStdIcon.png 高濃度標準溶液のバイアル位置を設定します。

設定テーブル

デッドタイムキャリブレーションの測定値が表示されます。

[パラメータ]

パラメータ(Dead Time)が表示されます。

[現在の値]

デッドタイムキャリブレーションの実行後に、測定値が表示されます。

[単位]

単位が表示されます。

デッドタイムキャリブレーション

検出器にはパルスとアナログの 2 つのモードがあります。パルスモードのとき、1Mcps を超える高カウント値になると、検出器の不感時間に起因するカウント値の減少(数え落とし)が起こります。このカウント値の減少の影響は、補正パラメータ(=デッドタイム)を用いて補正することができます。

N = n/(1-nt)

N: 補正後のカウント値(cps)

n: 補正前のカウント値(cps)

t: 補正パラメータ(= デッドタイム)

 

検出器の交換を行った後は、デッドタイムキャリブレーションを行う必要があります。

 

デッドタイムキャリブレーションの実行

Er を使用してデッドタイムキャリブレーションを行う場合の手順を説明します。なお、In を使用して同様の手順でデッドタイムキャリブレーションを行うこともできます。

デッドタイムキャリブレーションを実行するには、次の手順で行います。

  1. EM とディスクリミネータの調整を「スタートアップ」で実行します。
  2. デットタイムキャリブレーション用サンプルを用意します。
  3. 濃度が 10 倍以上異なる Er(または In)標準溶液を 2 本用意します。

    例)50ppb Er 溶液と 1ppm Er 溶液

  4. 本装置が分析モードでない場合は、プラズマを点火して分析モードにします。
  5. 50ppb Er  溶液を導入します。
  6. 存在比が大きい同位体の質量数(166Er)のカウント数が 50,000~100,000 カウント/0.1 sec の範囲になるようにチューニングします。

  7. ダッシュボードペインの [検出器] のイラストをクリックして表示されたコンテキストメニューから、 [デッドタイムキャリブレーション] を選択します。
  8. [元素] に「Er (164/166)」を選択し、[標準試料(低濃度)] に低濃度標準溶液のバイアル番号、[標準試料(高濃度)] に高濃度標準溶液のバイアル番号を設定します。
  9. ツールバーから RunDeadTimeCalibrationIcon.png をクリックします。
  10. デッドタイムキャリブレーションを開始し、デッドタイムが表示されます。

    一般的なデッドタイムの値は 30~60 nsecです。

コンテキストメニュー

本ペイン上で右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューで実行できるコマンドについて説明します。下記以外のコマンドは、ツールバーのコマンドと同じ機能ですので、該当するコマンドをご覧ください。

[テーブルのエクスポート]

[テーブルのエクスポート](テーブル全体)ダイアログボックスが表示され、テーブル全体をエクスポートします。テーブルを含むペインを選択している場合に動作します。

[印刷]

[印刷] ダイアログボックスが表示され、選択中のペインの内容を印刷します。

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