デッドタイムキャリブレーションペインで利用できるコマンドの機能について説明します。
ドラッグすると、ツールバーを移動できます。
信号が安定してから、デッドタイムキャリブレーションを開始します。デッドタイムキャリブレーションを開始するには、つぎの条件を満たしている必要があります。
測定する元素をリストから選択します。
低濃度標準溶液のバイアル位置を設定します。
高濃度標準溶液のバイアル位置を設定します。
デッドタイムキャリブレーションの測定値が表示されます。
パラメータ(Dead Time)が表示されます。
デッドタイムキャリブレーションの実行後に、測定値が表示されます。
単位が表示されます。
検出器にはパルスとアナログの 2 つのモードがあります。パルスモードのとき、1Mcps を超える高カウント値になると、検出器の不感時間に起因するカウント値の減少(数え落とし)が起こります。このカウント値の減少の影響は、補正パラメータ(=デッドタイム)を用いて補正することができます。
N = n/(1-nt)
N: 補正後のカウント値(cps)
n: 補正前のカウント値(cps)
t: 補正パラメータ(= デッドタイム)
検出器の交換を行った後は、デッドタイムキャリブレーションを行う必要があります。
Er を使用してデッドタイムキャリブレーションを行う場合の手順を説明します。なお、In を使用して同様の手順でデッドタイムキャリブレーションを行うこともできます。
デッドタイムキャリブレーションを実行するには、次の手順で行います。
濃度が 10 倍以上異なる Er(または In)標準溶液を 2 本用意します。
例)50ppb Er 溶液と 1ppm Er 溶液
存在比が大きい同位体の質量数(166Er)のカウント数が 50,000~100,000 カウント/0.1 sec の範囲になるようにチューニングします。
デッドタイムキャリブレーションを開始し、デッドタイムが表示されます。
一般的なデッドタイムの値は 30~60 nsecです。
本ペイン上で右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューで実行できるコマンドについて説明します。下記以外のコマンドは、ツールバーのコマンドと同じ機能ですので、該当するコマンドをご覧ください。
[テーブルのエクスポート](テーブル全体)ダイアログボックスが表示され、テーブル全体をエクスポートします。テーブルを含むペインを選択している場合に動作します。
[印刷] ダイアログボックスが表示され、選択中のペインの内容を印刷します。