表を選択して、リボンの [カスタムプロパティ] をクリックすると、[テーブルプロパティの編集] ダイアログボックスが表示されます。また、表を右クリックして表示されるメニューから [カスタムプロパティ] を選択しても表示されます。
このダイアログボックスで、表に表示される列の削除や追加、並べ替えなどができます。右側の表には、レポートに表示される項目とデータが表示されます。
列を削除するには、[選択したアイテム]リストから削除する項目を選択し、[<-削除] をクリックします。
列を追加するには、[使用可能なアイテム] リストから追加する項目を選択し、[追加->] をクリックします。
[使用可能なアイテム]リストにない列を新しく追加するには、[ユーザー定義列の追加]タブをクリックして表示される[ユーザー定義設定]ダイアログボックスで、列の定義ができます。詳しくは、「ユーザー定義列の追加」を参照してください。
[選択したアイテム] リストは、列の表示順に並んでいます。列の表示順を変更するには、[選択したアイテム] リストから、変更する項目を選択し、[上へ移動]、[下へ移動] をクリックして、項目を移動します。
右側の表の項目名をドラッグ&ドロップしても列の表示順を変更できます。
列のヘッダに表示される項目名を変更するには、右側の表の列ヘッダの
アイコンをクリックして表示される [列コンフィグレーション] ダイアログボックスに新しい項目名を入力して、[OK] をクリックします。
列にフィルタを設定するには、右側の表の列ヘッダの をクリックして、(すべて)/(カスタム)/(空白)/(非空白)
から選択します。Excelのフィルタ操作と同様の操作ができます。
[(カスタム)] を選択すると、[カスタムフィルタ] ダイアログボックスが表示され、独自のフィルタを定義できます。
上記は、質量数が200以下のデータのみを表示させる場合の例です。
フィルタを設定した列は、列ヘッダのアイコンが に変わります。
列のデータを並べ替えるには、右側の表の項目名をクリックして表示される [並べ替え] ダイアログボックスで設定します。
[レベルの追加] をクリックして、並べ替えの優先順位と昇順/降順を設定します。
上記は、質量数を昇順で並べ替えてから、濃度を降順で並べ替える場合の例です。
ユーザー定義列を追加して、表示内容を設定できます。ユーザー定義列を追加するには、[テーブルプロパティの編集] ダイアログボックスの [ユーザー定義列の追加] タブをクリックして表示される [ユーザー定義設定] ダイアログボックスで設定します。
[演算対象] タブから、表示させる項目をドラッグ&ドロップすると、ユーザー列を定義できます。
また、下部の演算子のボタンを利用して、数式を入力すると、列に演算結果を表示させることができます。
さらに、[関数] タブの関数を利用することもできます。上記は、生CPSのカウント値を小数点以下2桁で表示する列を定義する場合の例です。
ユーザー定義列を追加すると、[テーブルプロパティの編集] ダイアログボックスの右側の表には、ユーザー定義列が追加され、列のヘッダには、 アイコンが表示されます。列の定義を変更する場合は、このアイコンをクリックします。
[ユーザー定義設定]ダイアログボックスの機能について説明します。
ユーザー定義列のキャプションを入力します。
ユーザー定義列に表示させたいアイテムを入力欄にドラッグ&ドロップします。
関数を利用して、ユーザー定義列に演算結果を表示させる場合に利用します。
以下のような関数を利用できます。
説明:与えられた式を指定した.NET Framework型に変換します。
構文:Convert(式, 型)
引数:式--変換する式、型--値を変換する.NET Frameworkで定義されている型*1。
例:濃度を整数で表示する。
CONVERT(NumericalConcentration, System.Int32)
例:濃度を小数点以下4桁で表示する。
CONVERT(CONVERT(NumericalConcentration*10000,
System.Int64), System.Double)/10000
*1 代表的なものは以下です。これ以外はMicrosoft社の.NET Frameworkに関する情報を参照してください。
説明:文字列の長さを取得します。
構文:Len(式)
引数:式--評価したい文字列。
例:元素名の文字数を表示する。例えばNaなら2、Yなら1。
LEN(CompoundName)
説明:式をチェックし、その式または置換値のどちらかを返します。
構文:ISNULL(式, 置換値)
引数:式--チェックする式、置換値--式がNULLの場合に置換値を返します。
例:濃度が空白の場合にN/Aと表示する。
ISNULL(NumericalConcentration, 'N/A')
説明:論理式の結果に応じて、2つの値のうち、1つを取得します。
構文:IIF(式, 真の部分, 偽の部分)
引数:式--評価する式、真の部分--式が真の場合に返す値、偽の部分--式が偽の場合に返す値。
例:PSが100より小さければ<100、そうでなければCPSを整数で表示する。
IIF(NumericalCountOrCPS<100, '<100', CONVERT(NumericalCountOrCPS,System.Int64))
説明:¥r、¥n、¥t、' ' のような先頭および末尾の空白文字をすべて削除します。
構文:TRIM(式)
引数:式--トリミングする式。
例:元素名をトリミングする。
TRIM(CompoundName)
説明:文字列内の指定したポイントで始まる、指定した長さのサブストリングを取得します。
構文:SUBSTRING(式, 開始, 長さ)
引数:式--サブストリングのソース文字列、開始--サブストリングが始まる位置の整数、長さ--サブストリングの長さを指定する整数。
例:検出器モードを頭文字で表示する。
SUBSTRING(DetectorMode,1,1)
ユーザー定義列に表示させる文字列やアイテムを入力します。演算結果を表示させるには、下段の演算子ボタンや [関数] タブ内の関数を利用して数式を入力します。
[+]:加算、[-]:減算、[*]:乗算、[/]:除算
[=]:等しい、[>]:より大きい、[>=]:以上、[<]:より小さい、[<=]:以下、[<>]:等しくない
[(]:括弧(開く)、[)]:括弧(閉じ)
ユーザー列の定義を確定します。レポートのテーブルには、定義した列が追加されます。ユーザー定義列の変更は、[テーブルプロパティの編集] ダイアログボックスで行います。
ユーザー列の定義を中止します。