データ解析メソッドペインで解析モードに「クロマトグラム」(オプション)を選択した場合は、クロマトグラム関連のパラメータを設定します。クロマトグラムペイン(メソッドエディタ)も同時に表示されます。
ドラッグすると、ツールバーを移動できます。
前の解析メソッド設定に移動します。
次の解析メソッド設定に移動します。
新しい分析対象元素を追加します。テーブルの最終行に入力欄が追加されます。
ピークリストテーブルにピークグループの列が追加されます。適用列をクリックすると、[適用するピークの選択]
ダイアログボックスが表示され、グループ化するピークを設定できます。
選択した元素を削除します。
メソッドテーブルペイン上で右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューで実行できるコマンドについて説明します。下記以外のコマンドは、ツールバーまたはリボンのコマンドと同じ機能ですので、該当するコマンドをご覧ください。
[保持時間のシフト] ダイアログボックスが表示され、全分析対象物のRTを一括でシフトします。
[列の追加/削除] ダイアログボックスが表示され、ピークリストテーブルに表示する列を追加/削除します。
テーブルの列表示をデフォルトに戻します。
[テーブルのエクスポート](テーブル全体)ダイアログボックスが表示され、テーブル全体をエクスポートします。テーブルを含むペインを選択している場合に動作します。
[テーブルのエクスポート](エリア)ダイアログボックスが表示され、テーブルで選択している範囲のデータをエクスポートします。テーブルでセルを範囲選択している場合に動作します。
選択中のデータをクリップボードにコピーします。テーブル形式のペインを選択している場合は、選択した範囲の行または列がコピーされます。
コピーコマンドでコピーしたデータを貼り付けます。
テーブル形式のペインでデータを並べ替えた場合に、表示の順番をデフォルトに戻します。
複数のセルを選択してこのコマンドを実行すると、一番上のセルの値が選択したすべてのセルに入力されます。
複数のセルを選択してこのコマンドを実行すると、一番左のセルの値が選択したすべてのセルに入力されます。
[ページ設定] ダイアログボックスが表示され、印刷時のページ設定をします。
[印刷] ダイアログボックスが表示され、選択中のペインの内容を印刷します。
[印刷プレビュー] ダイアログボックスが表示され、印刷プレビューが表示されます。
シーケンスで検量線の更新を行う場合に設定します。通常の分析では本設定は不要です。
内標準元素のリテンションタイムの許容範囲を設定します。
内標準元素のピークのリテンションタイムが本設定の範囲を超えた場合、その内標準元素を使用している分析対象物は定量されません。本設定値を大きくすると、内標準元素のリテンションタイムがサンプル間で変動しても定量できます。
単位は、[リファレンスウィンドウ単位] で設定します。
[リファレンスウィンドウ] の単位をリストから選択します。
分析対象物のリテンションタイムの許容範囲を設定します。通常の分析では本設定は不要です。
分析対象物のピークのリテンションタイムが本設定の範囲を超えた場合、分析対象物は定量されません。本設定値を大きくすると、分析対象物のリテンションタイムがサンプル間で変動しても定量できます。
単位は、[ノンリファレンスウィンドウ単位] で設定します。
[ノンリファレンスウィンドウ] の単位をリストから選択します。
ターゲットとクオリファイアのリテンションタイムは本来同じ値ですが、本設定ではその許容範囲を設定します。単位はminです。
シーケンス実行中に、標準液を使ってリテンションタイムやクオリファイアの相対レスポンスを再校正する場合に、使用する標準液の検量線レベルを指定します。
保持時間(リテンションタイム)の更新方法をリストから選択します。
クオリファイアイオンの相対レスポンスの更新方法をリストから選択します。
このテーブルでピーク行を選択すると、クロマトグラムペイン(メソッドエディタ)の対応するピークがハイライト表示されます。
リテンションタイムを入力します。
カラムの劣化などの場合に、全分析対象物のRTを一括でシフトさせることができます。ペイン上で右クリックして表示されるコンテキストメニューから [保持時間のシフト] を選択し、表示された [保持時間のシフト] ダイアログボックスにシフト量を入力します。各行のRT列の数値が一括で更新されます。
自動積分で検出されたリテンションタイムが表示されます。
質量数をテキストボックスに入力します。
スキャンタイプを選択します。
[スキャンタイプ] が [MS/MS] の場合に、Qポール 1 の測定質量数を設定します。
分析対象元素名を入力します。この列を空白にすると、検量線ペインの分析対象物リストには表示されません。
Qポール 2 の測定質量数を設定します。
ピークの面積が表示されます。
ピークの高さが表示されます。
分析対象元素か、内標準元素かをリストから選択します。
ターゲットかクオリファイアイオンかをリストから選択します。
[ターゲット] :検量線を作成して定量分析するイオン
[クオリファイア] :ターゲットイオンとの比率を計算するためのイオン
自動積分する領域を設定します。この項目では、ピークの左側分の範囲を設定します。単位は、[積分ウィンドウ単位] で設定します。
自動積分する領域を設定します。この項目では、ピークの右側分の範囲を設定します。単位は、[積分ウィンドウ単位] で設定します。
[積分始点] と [積分終点] の単位を設定します。
ピークにノイズがあると、正確に積分できない場合があります。このような場合に、[ガウス] を選択すると、ガウススムージングを行い、正しく積分できるようになります。
[ターゲット/クオリファイア] で、「クオリファイア」を選択した場合に、質量数のリストが表示され、クオリファイアの質量数を選択します。
クオリファイア比(ターゲットに対するクオリファイアの相対比)の期待値を設定します。単位は%です。
積分パラメータテーブルで、ピークの積分パラメータをグローバルから変更した場合は、「カスタム」と表示されます。ブランクの場合は、グローバルの積分パラメータが設定されています。
この項目にチェックを入れると、積分範囲にピークが複数ある場合、その合計を計算してそのターゲットの元素の面積や高さとします。同じ元素の場合の感度は同程度と仮定した場合、複数のピークをひとつにまとめて定量することが可能です。
ただし、サンプルタイプが「CalBlk」または、「CalStd」の場合は合計しません。
測定ポイント毎にカウント補正を行う場合に、補正に使用するISTDの質量数を入力します。
デフォルトではこの列は表示されないため、コンテキストメニューの [列の追加/削除] で追加する必要があります。
ノイズアルゴリズムを選択します。
[RMS] :ノイズの実効値
[ピーク - ピーク] :最大値と最低値との差
マニュアル積分したピークの場合に、チェックが付きます。
デフォルトではこの列は表示されないため、コンテキストメニューの [列の追加/削除] で追加する必要があります。
ピークの評価基準を選択します。
[RTが最も近い] :クオリファイア比やシグナルの質に関係なく、RTが最も近いピークが検出されます。
[RTが最も近くクオリファイアがある] :クオリファイア比の許容範囲にあるすべてのピークの中でRTが最も近いピークが検出されます。
[レスポンスが最大] :レスポンスが最大のピークが検出されます。レスポンスには、ピークの高さまたは面積のどちらかが使われます。高さで検出する場合は、検量線ペインの [高さで定量] 列にチェックを入れます。
[クオリファイアが最大] :クオリファイアのQ値が最大になるピークを検出します。
デフォルトではこの列は表示されないため、コンテキストメニューの [列の追加/削除] で追加する必要があります。
[ピークタイプ] 列で [ピーク和] を選択した場合にクリックすると、[除外するピークの選択] ダイアログボックスが表示され、ピーク合計から除外するピークを選択できます。
デフォルトではこの列は表示されないため、コンテキストメニューの [列の追加/削除] で追加する必要があります。
[ピークタイプ] 列で [ピークグループ] を選択している場合にクリックすると、[適用するピークの選択] ダイアログボックスが表示されます。ピークグループに含めるピークを選択できます。
デフォルトではこの列は表示されないため、コンテキストメニューの [列の追加/削除] で追加する必要があります。
ピークタイプを選択します。
[単一] :単独のピーク
[ピークグループ] :ピークグループ
[ピーク和] :ピーク合計
クロマトグラムペインのツールバーから をクリックして範囲を設定した場合に選択できます。
[エリア和] :エリア合計
クロマトグラムペインのツールバーから をクリックして範囲を設定した場合に選択できます。
デフォルトではこの列は表示されないため、コンテキストメニューの [列の追加/削除] で追加する必要があります。
[スキャンタイプ] が [MS/MS] の場合に、質量数の移行が表示されます。
デフォルトではこの列は表示されないため、コンテキストメニューの [列の追加/削除] で追加する必要があります。
[グローバル] :各ピークに共通の積分パラメータ(グローバルパラメータ)を設定する場合に選択します。
[ピーク] :選択しているピークのみに設定する場合に選択します。
グローバルパラメータから積分パラメータを変更した場合は、ピークリストテーブルの [積分パラメータ] 列に、「カスタム」(背景色は黄色)と表示されます。
[選択範囲] :クロマトグラムペインのツールバーから
をクリックすると表示されます。選択した範囲の積分パラメータを設定できます。再積分する場合は、[再度積分] ボタンをクリックします。
設定した積分パラメータをグローバルパラメータとして登録します。
すべてのピークをグローバルパラメータに戻します。
変更したグローバルパラメータを工場出荷時の状態に戻します。
設定した積分パラメータを選択しているピークに適用します。
設定した積分パラメータを、選択している質量数と同じ質量数に由来するピークに適用します。
設定した積分パラメータを、選択している化合物と同じ化合物に由来するピークに適用します。
Xをある化合物のRTとすると、Xが以下の条件を満たす場合に、積分パラメータがその化合物に反映されます。
選択している化合物のメソッドRT - 相関ウインドウ£ X £選択している化合物のメソッドRT + 相関ウインドウ
設定した積分パラメータをすべてのピークに適用します。
選択しているピークの積分パラメータをグローバルパラメータに戻します。
設定した積分パラメータを選択した範囲に適用し、再積分します。
積分パラメータに関するヘルプを表示します。
利用するインテグレータを選択します。
デフォルトのインテグレータです。
ピークスレッショルドと最大ピーク数を設定できます。
Agile2 よりも、多くの積分パラメータを設定できるインテグレータです。
検出器(汎用インテグレータ)、ベースラインアロケーション(汎用インテグレータ)、ピークスレッショルド、および最大ピーク数を設定できます。
サンプルのポイント数は、1~9 の整数です。デフォルトは 1 です。負の値は使用できません。このパラメータは、スロープ感度の計算にどのデータポイントを使用するか選択します。デフォルトで選択される 1 は、すべてのデータポイントを使用するという意味です。ポイントを 1 つおきに選択する場合は 2 を、2 つおきに選択する場合は 3 を選択します。幅の広いピークを含むクロマトグラムの場合は、以下の表に従って、このパラメータを調整してください。
ピーク上のデータポイント数 |
推奨設定値 |
25 以上 |
2 以下 |
50 以上 |
6 以下 |
70 以上 |
9 以下 |
クロマトグラムをスムージングします。このチェックボックスをオンにすると、ピークの開始点と終了点を確定するための第一次導関数をとるとき、データに対してさらにフィルタをかけます。デフォルトでは、このパラメータはオフです。スムージングは、5 ポイントフィルタリングを選択する場合にのみ実行されます。
ノイズが多いデータの場合、スムージングを使用すると結果が向上します。また、積分に「ピークの分割」が発生しやすい場合にも有効です。ピークの分割は、波形のわずかな乱れのために、1 つのクロマトグラムピークが 2 つのピークとしてレポートされることです。
5、7、または 9 ポイントフィルタリングを選択して使用できます。ノイズの多いクロマトグラムでは、検出フィルタリングを使用します。デフォルトは、5 ポイントです。デジタルフィルタは、ピークの開始点と終了点を確定するための第一次導関数をとるときに使用するデータをスムージングします。このパラメータでは、移動加重平均に含めるデータポイントの数を選択できます。このパラメータは、クロマトグラムの一般的なピーク幅に基づいて設定し、サンプリング回数と合わせて行う必要があります。
ピークの開始点に対するスレッショルドで、範囲は 0.001~100 で、デフォルトは 0.200 です。ピーク検出器自体が、シグナルレベルやノイズレベルの変化に応じて、開始スレッショルドを補正するため、ピーク開始スレッショルドを変更する必要はほとんどありません。ほとんどのクロマトグラムでは、デフォルト設定値の 0.2 が最適です。第一次導関数の計算値が開始スレッショルドを超えた時点で、ピークが検出(開始)されます。この値を、スレッショルド開始のパラメータ設定で指定します。
ピークの終了点に対するスレッショルドで、範囲は 0~100、デフォルトは 0.00 です。スレッショルド終了は、ピークの終了点を決定します。このスレッショルドを調整すると、積分ピーク面積に含まれるテーリングピークの値を変更できます。値を大きくするほど、積分されるテーリングピークが大きくなります。データにノイズがある場合、実際の終了点よりも早く積分が終了してしまう場合があります。このような場合、この値を 0.3~0.5 に上げ、ピークの終了を遅らせてみてください。
ピーク位置の選択肢はトップか、または面積中心です。リテンションタイムを、ピークのトップのポイント時としてレポートするか、面積中心(有効面積の中心)としてレポートするかを選択できます。デフォルトの位置はトップです。オーバーロードのためにフラットトップになるピークの場合や、またはピーク幅が広くノイズが多いために複数のピークトップが現れる場合にはこのオプションが役立ちます。
ベースラインのリセットに使用する値。範囲は 0~500 スキャンです。デフォルトは 5 スキャンです。このパラメータで、ピークの開始点と終了点の座標を使用してベースラインを定義するには、隣接する 2 つのクロマトグラムピークを分離するために何回スキャンが必要かを指定します。この値より小さな値で分離されるピークが 2 つ以上ある場合、ベースラインはピークの開始時または停止時のアバンダンスの下に描画されます。ベースラインリセットが 0 スキャンに設定されている場合、各ピークは個別に評価されます。これは、アバンダンスのシフトがピークのベースラインに影響する場合に特に有効です。
システムは、各ピークと隣接ピークを比較して、現在調べているピークのベースラインアロケーションに隣接ピークが影響するかどうかを判断します。#ポイントが変化するにつれてどうなるかを確認するには、隣接する小さなピークがレポートされるように、一時的に最小ピーク面積を 1%にしてみてください。
処理のトリガーに使用するパーセント。このパーセントは、ベースラインドロップまたはピークの開始点から終了点へのタンジェントの、どちらをピークで使用するかを決定します。許容範囲は 1~100%です。デフォルトは 100%です。
このパラメータは、ピークの開始点と終了点の高さの差を、全ピーク高さに対するパーセントとして表現したものです。
% = 100 * |Ystart - Ystop|/(Ytop - Ymin)
ここで、Ystartは、ピーク開始点のY座標、Ystopは、ピーク終了点のY座標、YminはYstartとYstopの小さい方で、Ytopはピークのトップです。
[タンジェントスキム、それ以外はドロップ] または [ドロップ、それ以外はタンジェントスキム] のいずれかです。デフォルトは、[ドロップ、それ以外はタンジェントスキム] です。この処理は、[リーディングエッジ/トレーリングエッジの場合<] と合わせて使用し、ベースラインドロップまたはピークの開始点から終了点へのタンジェントを発生させます。デフォルトの、 [リーディングエッジ/トレーリングエッジの場合<] が 100%未満の場合(もしどちらかのエッジが<100%の場合)、すべてのピークが条件を満たすため、ベースラインドロップがすべてのピークで使用されます。同様に、 [タンジェント、それ以外はドロップ] を選択すると、すべてのピークで、開始から終了へのタンジェントが発生します。
100%以外の値を入力した場合、特定クロマトグラムで、ベースラインドロップとタンジェントの両方が可能です。たとえば、次のコマンドを例にとってみましょう。 [リーディングエッジ/トレーリングエッジ<] が 20%未満(もしどちらかのエッジが<20%の場合)、[タンジェント、それ以外はドロップ] を設定した場合は、開始点から終了点のアバンダンスの差が 20%未満のピークに対しては、開始点から終了点を結んでベースラインが描画されます。他のピークでは、開始点または終了点まで水平のベースラインへのドロップが引かれます。
溶媒ピークは上昇が遅すぎて溶媒として認識できないことがあったり、または複数のライダーピーク(ショルダーピーク)を持つ溶媒として処理すべきと思われるピークグループがあることがあります。この場合、通常、最初のピークが残りのピークも大きい一つにまとまったグループピークを伴います。このような場合、単純なドロップライン処理では、実際に最初のピークのテールに後のピークが乗っているために後のピークを過大視してしまいます。
このセクションでは、ピーク面積またはピーク高さに基づき、ピークに適用するフィルタリングを設定します。
ピーク面積のカウントに基づき返されるピークを制限します。
ピーク高さのカウントに基づき返されるピークを制限します。
カウント
返されるピークの最小カウント値。最小ピーク高さを指定して、何らかの理由で検出された小さいピークやノイズが化合物に不正に割り当てられる可能性を低減させます。
最大ピークに対するピーク面積の割合に基づき返されるピークを制限します。
最大ピークの%
最大ピークに対するパーセント。最大ピークに対する面積の割合が設定パーセント以上になるピークが返されます。許容範囲は 0~100%です。有意なクロマトグラフ情報のみを積分するために、最大ピークに対する%はよく使用される手法です。小さなノイズピークを除外するには、 [最大ピークの%] を設定します。
最大ピークに対するピーク高さの割合に基づき返されるピークを制限します。
最大ピークの%
最大ピークに対する高さの割合が設定パーセント以上になるピークが返されます。許容範囲は 0~100%です。有意なクロマトグラフ情報のみを積分するために、最大ピークに対する%はよく使用される手法です。小さなノイズピークを除外するには、 [最大ピークの%] を設定します。
ターゲット化合物の解析では、通常、面積カウントを選択することを推奨します。ターゲット化合物が存在しない場合、多数のノイズピークが検出されるため、ターゲット化合物の検出には [最大ピークの%] は推奨されません。このような場合、ノイズピークに基づく間違った定量結果がレポートされる恐れがあります。
面積カウントはピーク検出器に影響します。この場合、ピーク検出器は、各積分ピークの生データの面積を調べ、ピークを保存してベースラインアロケーションアルゴリズムに受け渡すかどうかを決定します。
ピーク検出フェーズで使用する面積リジェクトは、生データの面積の絶対カウント値に基づきます。 [最大ピークの%] を選択した場合、面積リジェクトはアルゴリズムのピーク検出フェーズには影響しません。
検出するピークの数を制限するかどうか。インテグレータは、入力されたピーク数を上限に結果を返します。
システムに検出させるピーク数の上限