画面の指示に従って設定を進めると、装置構成や測定サンプルに合った、新しいバッチが作成できます。次のような画面が順に表示されます。ただし、装置構成や選択内容によって、表示される画面が異なる場合があります。
システム構成が正しいことを確認して、[次へ] をクリックします。
システム構成が異なる場合は、[キャンセル] をクリックして、[設定] ダイアログボックスで、システム構成を設定してください。
このダイアログボックスは、「シングルナノパーティクルアプリケーションモジュール」がアクティベートされているときに表示されます。
適切な解析モードを選択します。
[スペクトル/TRA]
スペクトル:従来の質量スペクトルを測定します。
TRA:従来の時間分析データを測定します。
[1元素(1同位体)分析]
高速TRAモードを使用して、シングルパーティクル分析データを測定します。ただし、7700/8800では、高速 TRAをサポートしないので、最小のサンプリング周期は3 msになります。
[多元素ナノ粒子解析]
高速タイムプログラムを用い、1元素ずつを順次測定して複数元素のデータを取得します。最大16の元素/同位体を測定できます。
ただし、Agilent 7700/8800は、この機能をサポートしません。
17 以上のチューンモードを設定できます。この機能を利用するには、[ツール] タブの [アドイン] グループから [シングルパーティクル拡張機能] をオンにし、表示され た [シングルパーティクル拡張機能] タブの [シングルパーティクル拡張機能] グループから [拡張測定] をオンにします。
[2元素(2同位体)分析]
パーティクル中の2種の元素または同位体に対する平均シグナル比を測定します。
[FFF ICP-MS]
パーティクルをフィールドフローフラクショネーションを使用して測定します。
[設定] ダイアログボックスの [オプション] カテゴリで、[詳細測定] が選択されている場合に表示されます。
また、「詳細測定」オプションがアクティベートされている必要があります。
このダイアログボックスは、以下の条件をすべて満たす場合に表示されます。
[IntelliQuantアシスタント]
選択した元素の条件を自動的に最適化するIntelliQuantアシスタントを使って測定します。
[プリセットメソッド]
従来の質量スペクトルまたは時間分析データを測定します。
7900 のx-レンズを利用していて、オンライン状態の場合に表示されます。
[マニュアル] モード、または [自動] モードを選択します。
[マニュアル] : ユーザー入力に基づいた典型的なパラメータを使って最適化されたメソッドを作成します。データ採取は行われません。
[自動]: ブランク、校正用標準液、典型的サンプルの測定に基づいて、自動的に最適化されたメソッドを作成します。装置は、スタートアップタスクでのチューンが必要です。
自動でのメソッド作成処理に成功すると、メソッドオートメーションレポートが表示されます。そのテキストファイルは、選択したメソッドオートメーションのバッチフォルダに“Method\MethodAutomation.csv”として保存されます。
[プラズマ ロバスト] ダイアログボックス
マトリックスを選択します。選択したマトリックスに従って、プラズマ条件が設定され、適切なプリセットメソッドが提供されます。
[プリセットメソッド] ダイアログボックス
[プリセットメソッド] リストから、利用するプリセットメソッドを選択します。ハードウェア構成とマトリックスの選択に適応したプリセットメソッドから選択できます。
プリセットメソッドを選択しない場合は、続けて、内標準元素と測定元素を設定するダイアログボックスが表示されます。
[内標準ストック溶液] ダイアログボックス
プリセットメソッドを選択しなかった場合に表示されます。使用するAgilent 内標準溶液の型名と内標準元素を選択します。
[元素リスト] ダイアログボックス
プリセットメソッドを選択しなかった場合に表示されます。プリセットメソッドから測定元素リストをインポートできます。プリセットメソッドを選択しない場合は、[元素] ダイアログボックスで設定できます。
[レアアース二価イオン補正] ダイアログボックス
干渉補正をするために使用するモードを「レアアース二価イオン補正」または「測定時に定義したもの」から選択します。
このダイアログボックスは、以下の条件を満たしたときに表示されます。
[レアアース二価イオン補正] :「Se」、「As」、または 「Zn」のハーフマス測定データから、REE++同位体による自動的に計算された干渉補正を利用します。
この項目を選択すると、補正に必要なハーフマスが自動的に測定パラメータに追加されます。データ解析メソッドの分析対象物には追加されず、補正のためだけに使用されます。
[測定時に定義したもの] :測定データから、従来の干渉補正メソッドを利用します。
[レアアース二価イオン補正] を選択したバッチでは、TRAを選択することはできません。
[元素] ダイアログボックス
プリセットメソッドを選択しなかった場合に表示されます。測定する元素と内標準元素を設定します。
分析対象物として内標準にある任意の元素を選択すると、自動メソッド設定は自動的に内標準元素として計算します。
[シングルパーティクル分析のコンフィグレーション] ダイアログボックス
[解析モード] ダイアログボックスで、[1元素(1同位体)分析] を選択した場合に表示されます。
サンプル送液用チューブの内径
使用するサンプル送液用チューブの内径を選択します。
サンプル流量
サンプル流量は、サンプル送液用チューブの内径から算出され、自動的に入力されます。必要に応じて、[Agilent ICP-MS 流量・希釈係数カリキュレータ] ダイアログボックスで計算して入力することもできます。
レスポンス係数用キャリブレーション溶液
XXX amuでの標準溶液の濃度
レスポンス係数をバッチ内で測定する場合に、標準溶液の濃度を入力します。デフォルト値は1ppbです。
リファレンスマテリアル
リストからリファレンスマテリアルを選択します。選択したリファレンスマテリアルのパラメータが自動的に入力されます。リスト以外のリファレンスマテリアルを使用する場合は、[カスタム] を選択して、下記の各パラメータを入力してください。
リファレンス元素の質量数
リファレンスマテリアル中のリファレンス元素の質量数です。
リファレンスマテリアルの平均粒径
懸濁液中のリファレンス粒子の平均粒径です。
リファレンスマテリアルの密度
リファレンス元素の密度です。この値は、元素組成に依存します。たとえば、Au = 19.30 g/ml、Ag = 10.49 g/ml、SiO2 =2.634 g/ml、TiO2 = 4.23 g/ml、ZnO = 5.606 g/mlです。
リファレンスマテリアルの濃度
懸濁液中のリファレンス粒子の濃度です。
未知サンプル
測定元素の質量数
未知サンプル中の測定元素の質量数が表示されます。
測定元素のモル質量比
粒子物質のモル質量と測定元素のモル質量の比を入力します。
パーティクルの密度
未知サンプル中の粒子の密度を入力します。
[解析モード] ダイアログボックスで、[ナノパーティクル] 内のいずれかのモードを選択した場合に表示されます。測定する元素を設定します。
[1元素(1同位体)分析] の場合は1元素、[2元素(2同位体)分析] の場合は2元素を選択してください。
[解析モード] ダイアログボックスで、[1元素(1同位体)分析] を選択した場合に表示されます。
リファレンスサンプルを既存バッチからインポートするには、[リファレンス/キャリブレーションサンプルのインポート] プルダウンメニューから [前回のバッチ]、または [既存バッチ] を選択します。
プリセットメソッドを選択した場合に表示されます。測定する元素と内標準元素を設定します。
プリセットメソッドを選択した場合に表示されます。各測定対象元素の積分時間を設定します。
このメソッドのパフォーマンスを最適化する場合は、"速度" または、"低DL"から選択します。その後、[最適化] をクリックします。
[完了] をクリックすると、新しいメソッドでバッチが作成されます。
直接、新しいバッチを利用することができます。また、テンプレートとして保存しておくこともできます。