OpenLab Server Products の利用

OpenLab Server Products を利用するには

OpenLab Server Products(旧名称 Data Store)を利用するには、次のような初期設定が必要です。

  1. OpenLab Server Products をサーバー PC とクライアント PC にインストールし、それぞれ必要な設定をします。

    インストール方法と設定方法については、各データベースシステムのインストールガイドをご覧ください。

  2. OpenLab Shared Services をインストールします。

    インストール方法と設定方法については、「ユーザーアクセスコントロールパック」の取扱説明書をご覧ください。

  3. ユーザーの作成、権限のインストール、ロールの設定などを行います。

    詳しい手順については、「ユーザーアクセスコントロールパック」の取扱説明書をご覧ください。

  4. ユーザーアクセスコントロールパックの [アクセスコントロールの設定] ダイアログボックスで、OpenLab Server Products の有効化と接続設定をします。

    詳しい手順については、「アクセスコントロールパック」の取扱説明書をご覧ください。

  5. ICP-MS MassHunter 4.5 以降では、OpenLab Server Products のバージョン 2.3 以上のみサポートします。つまり、2.3 より前のバージョンの Data Store/OpenLab Server/ECM XT はサポートしません。バージョン 2.2 以前のバッチを利用するには、変換ツールでデータを変換する必要があります。詳しい手順については、「ユーザーアクセスコントロールパック」の取扱説明書をご覧ください。

バッチの新規作成

新しいバッチを作成するには、OpenLab Server Products を利用しない場合と同様に、ICP-MS 機器コントロールソフトウェアや、データ解析ソフトウェアで、[ファイル] タブの [新しいバッチフォルダ] を選択します。

OpenLab Server Products 利用時には、表示されるダイアログボックスが異なり、以下のような [新しいバッチフォルダ] ダイアログボックスが表示されます。

OpenLab Server Products を利用している場合は、バッチを作成するフォルダは固定されているため、保存先のフォルダは選択できません。バッチフォルダの名前のみ入力します。バッチフォルダは、OpenLab Server Products 内のローカル PC 名のフォルダに保存されます。

同じファイル名で OpenLab Server Products 上のファイルを上書きすることのないよう、入力したバッチフォルダ名の後ろには、自動的にタイムスタンプが付加されます。

たとえば、「TEST001」とバッチフォルダ名を入力すると、OpenLab Server Products 内でのバッチフォルダ名は、「TEST001(2013-12-10_10-35-59).b」となります。

操作フォルダの違い

OpenLab Server Products を利用する場合、解析結果、測定メソッド、レポートなど各種のファイルは、OpenLab Server Products で設定したサーバー PC のデータベースのみに保存され、クライアント PC には保存されません。

このため、MassHunter でファイルを開いたり、保存したりする場合に表示されるダイアログボックスには、OpenLab Server Products のフォルダ構成が表示されます。

 

 

ファイルのアップロード

OpenLab Server Products を利用している場合、ファイルを保存する操作をすると、OpenLab Server Products にアップロードされます。OpenLab Server Products にファイルをアップロードするときのファイル名、アップロードされるフォルダ、およびアップロードのタイミングについては、「アップロードファイルとタイミング」をご覧ください。

ファイル操作

[バッチフォルダの選択] ダイアログボックスや、[バッチ結果を開く] ダイアログボックスなど、OpenLab Server Products にアクセスするダイアログボックスでは、次のような操作ができます。

詳しい操作方法については、ダイアログボックス右上の HelpIcon.png をクリックして表示される、オンラインヘルプをご覧ください。

解析結果の確認

データ解析ソフトウェアのバッチ結果は、OpenLab Server Products では、バージョンを持つことができます。オンラインデータ解析ソフトウェアでは、最新の測定データと最新のバッチ結果のみ開くことができます。しかし、オフラインデータ解析ソフトウェアの場合は、古いバージョンのバッチ結果を開くことができます。

古いバージョンのバッチ結果を開くには、次のように操作します。

  1. オフラインデータ解析ソフトウェアの [ファイル] タブの [バッチ結果の前のバージョンをレビュー] をクリックします。

    [バッチ結果を開く] ダイアログボックスが表示されます。

  2. バッチ結果を開くために「*.icpms.analysis.fileset」 を選択します。
  3. ダイアログ右下の [開く] ボタンのリストから、[リビジョンを開く] を選択します。

    [ファイルバージョン] ダイアログボックスが表示されます。

  4. リストから、開くバージョンを選択して、[開く] をクリックします。

    古いバージョンのバッチ結果が開きます。