元素選択ペインで利用できるコマンドの機能について説明します。
タイトルバーのボタンとコンテキストメニューの機能は、機器ステータスペインのタイトルバーと同様です。
ドラッグすると、ツールバーを移動できます。
[周期表で元素の選択]
ダイアログボックスが表示され、測定元素や干渉補正式を設定します。元素を選択していない場合は、ボタンが赤い太字で表示されます。
シングルパーティクル分析の場合に表示されます。[RMの設定]
ダイアログボックスが表示され、リファレンスマテリアルの元素名や質量数を設定できます。
選択したチューンモードのみ表示します。
本ペイン上で右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューで実行できるコマンドについて説明します。下記以外のコマンドは、ツールバーのコマンドと同じ機能ですので、該当するコマンドをご覧ください。
複数のセルを選択してこのコマンドを実行すると、一番上のセルの値が選択したすべてのセルに入力されます。
選択中の行、列またはセルをクリップボードにコピーします。
コピーした内容をカーソルの位置に貼り付けます。
選択中のデータを削除します。編集可能なテーブル上のセルや行を選択している場合に動作します。
[テーブルのエクスポート](テーブル全体)ダイアログボックスが表示され、テーブル全体をエクスポートします。テーブルを含むペインを選択している場合に動作します。
[テーブルのエクスポート](エリア)ダイアログボックスが表示され、テーブルで選択している範囲のデータをエクスポートします。テーブルでセルを範囲選択している場合に動作します。
現在のバッチの測定パラメータを印刷します。
測定質量数や積分時間を設定します。
使用するチューンモードが表示されます。左から順に実行され、測定終了後には、1 番左のチューンモードに戻ります。
列ヘッダーに表示するチューンモードの名称を変更できます。
[チューンモードの設定] ダイアログボックスが表示され、チューンモードのコピーや削除ができます。
[チューンパラメータのコピー] ダイアログボックスが表示されます。チューンパラメータのコピーを行います。
スペクトルモードを選択した場合に表示されます。
全質量数に渡るフルスペクトルを高速で測定し、後の定性分析などの解析に利用することができます。クイックスキャンが適用できるのは、1 つのチューンモードのみです。通常は、干渉の影響を受けにくいHeモードを選択することをお勧めします。
[設定] ダイアログボックスの [オプション] カテゴリで、[独立P/Aファクタ] が選択されている場合に表示されます。
チューンモードごとに測定時に自動調整した P/A ファクタを使用する場合にチェックを入れます。チェックを入れない場合には、ダッシュボードペインの P/A ファクタ設定ペインで設定されている P/A ファクタが使用されます。
チューニング条件切り替え後に、信号を取り始めるまでの安定待ち時間を設定します。 TRAモードの場合は、[バッチ測定の設定] ダイアログボックスの [チューンモード安定待ち時間] にチェックを入れると、[安定待ち時間] を設定できます。
TRAモードでは、以下の条件で、メッセージが表示されます。
バリデーションの説明 |
条件 |
|||
チューンモード |
ガスモード |
安定待ち時間 |
||
7800, 7900, 8900 |
7700, 8800 |
|||
安定待ち時間が短いというエラーメッセージを表示します。 |
#2とそれ以降 |
ノーガスモード |
< 15 sec |
< 30 sec |
ガスモード |
< 5 sec |
< 10 sec |
Agilent 7900 では、予想される H2 モードのチューン信号安定待ち時間は、直前のチューンモードに依存します。No gas モード、He モードのあとに H2 モードがない場合には、信号安定待ち時間が短くなります。
[設定] ダイアログボックスの [オプション] カテゴリで、[ハーフマス測定] が選択されている場合に表示されます。 [標準] と [ナローピーク] から選択できます。ナローピークとは、通常の約半分の細さの質量分解能です。+0.5 のハーフマスの測定と組み合わせて使用します。テーブルの [+0.5] の質量数が 1 つでもあると、[ナローピーク] に設定されます。
分析モードが TRA モードの場合は、表示されません。
スキャンタイプを選択します。
[MS/MS] :MS/MS スキャンを行います。
[シングル四重極] :シングル四重極スキャンを行います。
測定元素名が表示されます。
測定時にリアルタイム表示ペインでカウント値を表示したい質量数にチェックを入れます。
測定質量数が表示されます。
測定質量数を設定するには、セルをダブルクリックします。[周期表で元素の選択] ダイアログボックスが表示され、測定元素や干渉補正式を設定します。
[スキャンタイプ] が [シングル四重極] の場合に、測定質量数が表示されます。
測定質量数を設定するには、セルをダブルクリックします。[周期表で元素の選択] ダイアログボックスが表示され、測定元素や干渉補正式を設定します。
[スキャンタイプ] が [MS/MS] の場合に、Q ポール 1 と Q ポール 2 の測定質量数が表示されます。
測定質量数を設定するには、セルをダブルクリックします。[周期表で元素の選択] ダイアログボックスが表示され、測定元素や干渉補正式を設定します。
MassHunter 4.3、またはそれ以前のバージョンでのタイムプログラムTRAでは、マス数の上限が 12 までの制限がありました。MassHunter 4.4 以降では、制限はありません。
TRA に関しては、MassHunter 4.4 以降では、合計測定時間のみに制限があります。
エラーメッセージ |
MassHunter 4.4 以降 |
次の範囲から外れているすべてのポイントの数: 1 <= すべてのポイント <= 12 |
削除されました |
合計測定時間は次の範囲になければなりません: 20 sec <= 合計測定時間<= 90000 sec |
削除されました |
合計測定時間は次の範囲になければなりません: 1 sec <= 合計測定時間 <=90000 sec |
適用されます |
チューン <チューン名> の測定時間を 15 秒以上に設定してください。 |
追加されました |
[設定] ダイアログボックスの [オプション] カテゴリで、[ハーフマス測定] が選択されている場合に表示されます。選択すると、測定質量数に 0.5 を加えた質量数も測定します。質量分解能をナローピークにした状態と組み合わせて使用します。
ただし、[測定モード] に [ピークプロファイル] を選択した場合は、この機能を利用できません。
1 質量数あたりの積分時間を設定します。連続した複数の行に同じ値を設定する場合は、コンテキストメニューから [下へコピー] を実行します。
測定質量数を設定するには、セルをダブルクリックします。
ピークパターンによっては(特に 3 または 6 のとき)、入力した値の近似値になります。これは、「1 質量数あたりの」積分時間を計算する際、「ピークパターンの 1 ポイントあたりの」積分時間を計算し、それにピークパターンのポイント数をかけて計算するためです。3 ポイントや 6 ポイントのとき割り切れないため、途中、丸められて計算されます。
[設定] ダイアログボックスの [オプション] カテゴリで、[強制アナログ検出器モード] が選択されている場合に表示されます。検出器モードを [自動] と [アナログ] から選択できます。 [自動] の場合は、パルスモードとアナログモードが自動的に切り替わります。同じ元素の測定に対して、アナログモードとパルスモードの測定が混在する場合は、P/A ファクタの調整を行う必要があります。一方、常にアナログモードの測定で十分な場合(例:濃度が高い場合)は、 [アナログ] を選択します。
分析モードに TRA モードを選択した場合に表示されます。データ取込周期が表示されます。入力はできません。
ナノパーティクルアプリケーションのために、TRAの最小サンプリング周期は、3 msec から 0.1 msecに変更され、測定データの時間分解能は、0.5 msecから 0.01 msecに変更されました。
高速 TRA 測定は、測定パラメータが以下の条件の時に動作します。
積分時間 [ms] : t |
7800 オプションが無効 |
7800 オプションが有効 |
10[ms] < t |
TRA |
TRA |
3[ms] ~ t < 10[ms] |
TRA |
高速TRA |
0.1[ms] ~ t < 3[ms] |
サポートしません |
高速TRA |
t < 0.1[ms] |
サポートしません |
サポートしません |
分析モードに TRA モードを選択した場合に表示されます。合計の測定時間を入力します。測定時間は、[サンプリング周期] の値の整数倍の値に変更されます。